
最近はハウスメーカーやネット上のカタログでのプラン集が大量に出回っています。
このような影響か、プランや材料に詳しい人が多くなりましたね。
私の所に依頼に来る人でも、最初から希望のプランを決めて来る人、既成のプランで飽きたらず、検討プランを2~3プラン要求する方など様々です。
希望プランを決めて来る方でも、いろいろ打ち合わせや、設計上の問題、生活提案などの話をしていくと、形がどんどんと崩れて「では、新しいプランを2、3案提出して下さい」。
どうも、こよううな方は自分の家を設計するという感覚がズレているような気がします。
自分のライフスタイル、家族構成、住まいへのこだわり、・・・などを検討して間取りを作る意識ではなく、出来ているプランを選択するという意識みたいです。
私は、「プランは1つしか提出できません、最初はお客様の出された条件に沿っての提案図ですので、その後、提案した図面で細部や変更を打ち合わせしながらオリジナルなものをつくりますよ」と説明しますが、納得のいかないような顔をしています。
これが、ハウスメーカーの自由設計シリーズですと、右から左へプランが提出されます。ハウスメーカーの場合は、自由設計といっても基本のプランが数種類用意されていて、土地や望に合わせて一部手直しして、希望の種類だけいつでも提出してくれます。
私のようなスタイルで対応すると、多くの顧客をさばくハウスメーカとしては非効率的といえるでしょう。
でも、そのようなスタイルは設計といえるのでしょうか、まるで土地の上にプランをトッピングして、選択しているだけではないでしょうか?
自由設計とは名ばかりで、選択したプランに合わせた生活スタイルをしいられるだけではないでしょうか?
依頼者の中には間取り図はきれいでなくても、充分検討をして、こちらの提案や問題提起にも対応が明で生活設計が十分に間取りスケッ上に見えている方もあります。
このような場合は一つの間取り図からスタートし、打ち合わせの度に細部検討、新しい提案など密度が濃くなり、平面から立体への検討もスムーズです。
以前このような施主の方がいました。
間取り図を2種類持ってきて、「このどちらかにしたいが迷っています、一応希望条件をいいますのでどちらかで進めてください」との話。
私は希望条件を聞き、追加質問をして、「別に良い提案が浮かびましたので私も間取りを作ってみます」といってその日は別れました。
次回打ち合わせでプランを提出すると、私の案でスムーズに決定、立面形状も決まり、仕様打
ち合わせとなりました。
仕様打ち合わせの段階で、機器の種類などのカタログを見せると、「浴室、キッチン、化粧台
はどれとどれの組み合わせになっているんですか?」「え、これから選んでもらって全体予算
を検討するんですが?」
どうやら、ハウスメーカーキャンペーンの「住宅機器セットでいくら」の感覚で考えていたようです。
住宅の情報が大変多く出回るにつれ、様々な設計スタイル、機器販売方式が見られるようになって、設計に時間をかけるよりも、既成のものを選択する傾向が多く見られます。
でも、あなたの家族の生活はオリジナルなものですから、新しい家、住まいを設計するということは、オリジナルな生活を設計すると言うことではないでしょうか?
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